ドイツの旅 1
現在ドイツはフランクフルト・アン・マインよりICEで30分程度の町、マンハイムにいる。日本との時差はサマータイムということもあり7時間。深夜0時である。
この時期にドイツにいるということは、フィライヒト(十中八九)ワールドカップがらみであるが、その試合も行われないマンハイムにいるわけは、連れ合い(Q)の従姉夫妻が住んでおり、短期のホームステイをさせてもらっているから。
我々が12日にドイツへ旅立ってから、日本では大雨が降ったりして大変だそうだが、ここドイツではまさにワールドカップ日和とも言える快晴続き。ようやく今日に一休みの雨(大粒)が降ったところ。気温も開幕直前まで現地のキャスターが「寒い、寒い」と強調していたのに、始まってみればどんどん気温は上昇し、今や最高30度近くまで達する。防寒用の長袖などの持参を最小限にとどめておいて良かった。日差しが強いため、帽子やサングラスも役に立つ。とにかく汗を良くかくため、下着は多いに越したことはない。幸い、従姉宅で洗濯機を借りることができるので、大いに助かっている。
また、一時噂された鳥インフルエンザの大流行やテロルは今のところありがたいことにその気配はない。当然乍日本並み、いやそれ以上にインフラが整備されており、おおかた英語もOK。多少困ってもなんとかなるし、にわか仕込みのドイツ語が全く役に立たなくても、(単語をつなげるだけのような)英語+ジェスチャーでなんとかなっている。時々辞書があればよい。時々日本語のパンフレットが置いてあったりもする。大変観光しやすい国なのだと実感。
ドイツに入ってまず驚いたのは、料理。旨いが多い。昼飯に軽くご飯を、と思っても、「○クド」などの外資ファストフードでないと、とにかくボリュームがすごい。ここ数年来で久しぶりに肉を残してしまった。もちろんそうでないときもある。フランクフルトの屋台で「ブロートブースト(丸いパンにウィンナーをはさんだもの)」は、ウインナーそのものはでかかったが食いきれないほどではなかった。例外ももちろんあるが、概して量が多いので、これを見られた人はドイツ旅行をする際に胃腸薬の持参をおすすめする。
また、DB(ドイツ鉄道)のシステムには最初のうち慣れるまで少し戸惑うこともあるだろう。できれば「地球の歩き方」やインターネットの「ドイツワールドカップ観戦ガイド」などを参考にしてもらいたい。ICEの予約の仕組み、ジャーマンレイルパスの利用の仕方などは予め頭に入れておくと楽である。
意外にもドイツ入りしてみればけっこう盛り上がっていた。ニュースでは「実際はそうでもない」という報道も聞いたりしたが、マンハイムでは(というかどの都市でも同じだろう)ことドイツ戦では町中が戦勝記念のドンチャン騒ぎ、他の試合でもイタリア戦の時はイタリア人が、ブラジル戦はブラジル人が車のクラクションを鳴らしたり、ワーワーギャーギャーと騒いだりしていた。マンハイムではイタリア人やトルコ人が多く住んでいると言うから、さも納得できる。なお到着初日からそんな具合で3日連続お祭り騒ぎだったが、今日のイングランド戦でもスウェーデン戦でも、何人かが騒いだだけですぐに静かになってしまった。
今晩が過ぎれば2日後にライプチヒへ移動、フランスー韓国戦を観戦予定。その後ベルリンへ移動して21日に帰国予定。ふたたびインターネットに接続する機会があれば、写真をまじえるなどして各都市での体験や旅行記などを更新したい。