2022 Summer. 2■8/31 ※今日は18きっぷ使わず

小樽観光

おはようございます。北海道旅行二日目です。今日は小樽から函館に移動します。その前に日中の小樽を見て回りました。

朝9時過ぎにホテルを発ち、水天宮から堺町通りを抜けるようにブラブラ歩き手宮線跡をしばらく辿りそこから改めて小樽運河を見るなどしてみたものの10時ちょっと前には小樽駅に到着。当初はお昼ご飯も小樽で済ませる予定だったところ、早めて折しも10時ちょうど発の電車(※正確にはディーゼル車ですが本編通して〝電車〟呼称で通させてください、もしくは〝列車〟で。すいません)に乗ることができれば函館には15時前に入ることができる計算でしたが、事前に予約していた14時発からの変更・発券にとまどり(えきねっと使いにくいよ…)惜しくも間に合わず。しかたなくその次の電車で移動し、札幌で昼ごはんなど時間を潰してから特急に乗り16時過ぎ着の計画に変更することにしました。

小樽駅10:18発→札幌駅11:04着/12:09発−<特急北斗12号>→函館駅16:08着

乗車券(小樽→函館) 6820円
特急指定券 3170円
ザンギ定食(札幌駅パセオ構内「鶏よ魚よ」) 600円
おやつ(北海道どさんこプラザ札幌店) 1459円

本日は特急に乗車するため18きっぷの出番はなし。あえて18きっぷを使わずにオトナ事情で移動することにしたのは、函館に早く着いて観光に時間を割きたかったこと、もう一つは当日の天気予報がすぐれず電車の運行に懸念を生じていたこと。函館から戻る時にも鈍行移動するから往きくらいは贅沢してもええやろ、と初志貫徹できない意志の弱さを遺憾なく発揮しています。
して一度札幌で途中下車し(と言っても駅構内からは出ませんでしたが)お昼ご飯としてザンギ定食をいただきました。600円ランチと破格でしたが、ザンギというか、うん、普通に衣薄めの唐揚げ。それでも普通に美味しくいただきました。
続いて列車内で舌鼓を打つために名産品を並べるどさんこプラザを物色。チーズに羊羹に大福、煎餅、ヨーグルトとこれでもかと買い込みました。そのヨーグルト(ドリンク)、「なんか見覚えあるなぁ」と思ってたら、実は以前の北海道旅行でも買っていた、と。そして同じ惨劇を迎えるハメになると。学習しないオトコです。そう、調子こいて一気飲みするからすぐにお腹がピーゴロと反応し、トイレに駆け込むことになるのでした。みなさんも気をつけましょう。
いやでもどれも美味しくて己の目利き能力に惚れてしまいました。チーズもポイポイ口に放り込んでたらいつの間にかなくなってるし、羊羹や大福もペロリ。そして煎餅(タケダ「えぞ厚焼き」せんべい)もたいへん美味しい!一方で豆が過剰なまでにぎっしり入っているので満腹感もいや増してくる。結局煎餅だけは完食ならず翌日に持ち越しとなりました。
さて車窓に期待する場合、「どっち」が良いか迷いますよね。今回で言えば、「山側」か「海側」か…。札幌→函館(函館本線海線)でいえば、進行方向に向かって左が海側、右が山側にあたります。どちらも捨てがたいのですが、地図でシミュレートする分に僕は山側に魅力を感じました。また調べてみると世間的には海側の方が人気高いとか。…ところが予約した席は「左」そう海側(4号車9D)…。どこで間違ったのか…。勝手に左からABCDと並んでるものだと早合点したのが敗因でしょう。逆でした。乗り始めてすぐはガックリきて予約変更の手段などあれこれ調べておりましたが、やがてその意欲も霧消します。雨が予想以上に強くて遠くが霞んでしまっていました。もうどうでもいいやと。その雨足も函館に近づくにつれて勢いを増す一方。twitterでもご指摘いただきましたが、毎度〝嵐を呼ぶ男〟健在です。

函館観光> 五稜郭→函館山→ラーメン

東横イン函館駅前朝市 スタンダードシングル 3904円
函館市電 函館駅前←→五稜郭公園前(往復) 460円
五稜郭タワー 900円
函館山ロープウェイ 往復1500円
あじさい紅店 コーンバターラーメン+ザンギ 1180円
セイコーマート函館豊川店 1000円

天は我に味方せり、というのか、日頃の人徳の賜物と言うべきか。

五稜郭

函館駅に着く頃には雨もかなり強く降り、駅に着く頃(16:03)には大雨警報が発令(ほか洪水注意報など)されるほどでした。ついてないわー。駅からホテルまで250m程度の距離でもズボンが濡れそぼるほど。チェックイン後しばらく放心してしまいました。それでもしばらくするとダラダラするのももったいなく思え(普段からそういう気概であれたらどれほど有意義か…)、「せっかくだから五稜郭にいこう」と発起。時は既に17時になろうという頃。五稜郭タワーは18時まで、五稜郭公園は19時までなのでけっこうカツカツです。なんとか市電の函館駅前停までたどりつき、五稜郭公園前停で下車しまず目指すは五稜郭タワー。雨でちょっとしょっぱい見晴らしとなりましたが、ここにはずっと前から来たかった。念願叶ったりです。
で、パッと見の感想「意外とちっちゃくね?
歴史の授業で空想したりゴールデンカムイの世界に入り思い描くぶんには広大な城郭の敷地を構え圧倒的な存在感を放っていましたが、こうして上から覗くと真ん中の函館奉行所がずいぶん大きく感じられます。だけでなく、手前の赤い屋根の貸しボート屋ですらでっかいなぁと…。いや、眼下の地でかの榎本武揚や大鳥圭介、土方歳三らが炎を燃やしていたことを思えばわが感想など塵芥。
五稜郭の中で当時を存分に想起したいと願い、900円はもったいないなと貧乏根性を出しながら早々にタワーをあとにし、公園内に踏み入れてみれば、公園自体は19時まで入場できるものの奉行所は18時まで。10分前だからあわよくばと建物に近づいてみたら係の人からはバッテンのボディサイン。残念。土も泥濘むなか保塁に登ってみたり、ちょっとだけ金塊が納められたであろう(とゴールデンカムイ作中に書かれた)井戸の在り処を探ってみたりしながら、けっこうしょぼんと市電で戻ることになりました。すいません、マンガ読まない人にはピンとこないお話でした。

函館山

OLYMPUS PEN-F + M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0
ƒ/2.8,1 秒,ISO 200

函館山展望台には、ロープウェイのほかバスでも向かうことができると事前リサーチ済み。しかもバスは片道500円、ロープウェイよりもお得で函館駅前から乗車することができる、と。乗車した市電が函館駅前に到着する予定が18:25で函館駅前をバスが出るのが18:30。信号停車などで1分ほどずれてはいたが市電を降りて走れば間に合うだろう…そう踏んで、ホテルに寄らず函館山に直行するためあえて函館駅前で下車したところ、バス停についてみれば山頂直行バスは「天候不良により運行中止」の張り紙。誰か事前に教えてくれよ…。憔然となることおよそ1分、気を取り直して計画の練り直し。
バスが運休であればロープウェイも同様に…?おそるおそるホームページをみると「通常運行」となっている。よかった(いやどんだけバスへたれやねん)、しかたないロープウェイを使おう。山麓駅までは市電十字街停から徒歩約10分とあるが、この市電区間もいうほど距離なくなくない?全部歩いても30分くらい(実際には1.8kmらしい)?幸い雨も心なしか弱まってきた感じだし。ならいいや歩いちゃえ。…で実際25分でロープウェイ山麓駅に到着。まだまだ雨は強く降っているし、切符売り場では「今日こんな天気なので山頂の展望もしょっぱいですよ」と警告されたが腹は括った。それでも乗車を待っていると後からけっこうお客さんがいらっしゃる。やっぱりみなさんせっかくだし山頂から夜景見たいですよね。

…で、実際に展望台から撮影した写真が上の通り。高感度に弱いカメラでがんばって手すりに固定しながら手持ち撮影してもこの圧巻。雨にもめげず来た甲斐がありました。上でもけっこうな雨足の中傘もささずに長時間露光で何枚も粘ってみましたが、徐々に雲が晴れて美しい夜景が少しずつ目の前に広がる感動ときたら。函館でもテッパンの名所ではありますが、それでも来る価値は十分にありますよ。

塩ラーメン

山を降りる頃には雨も止みかけており、傘をさす必要もなくなっていました。もうちょっと早く明けてくれていれば…という恨み節を申しても詮なきこと。帰りのロープウェイ内では早くも気持ちが切り替わっていました。「本場の塩ラーメンを食わずしてなんとする」と。
塩ラーメンには昔からこだわってきました。高校生の頃、学校からの帰り道の途中、名古屋駅そばメルサ地下にあった「熊五郎ラーメン」ではいつも塩コーンバターラーメンを好んで食べたものです。ただその熊五郎も2005年に閉店し、以来後継店舗などの行方もしれず。脳裏には熱くてしょっぱい塩バターラーメンの味が、透明なスープの画が今でも広がります。そして店主の「ごめんよー」の掛け声…。あの味は、透明スープには、どこで再び巡り合えるのか!?函館といえば塩ラーメンの本場ではないのか!?邂逅するなら今であるべきでは!!と妄想は膨らむばかり。その函館でも塩ラーメンの元祖とでもいうべき「あじさい」が十字街停からさほど離れていないところにあるではないか(本店ではないけど)!行かずしてなんとする(繰り返し)!…と一人で勝手に盛り上がり、たどり着くは「あじさい 紅店」。前のお客に続いて食券を求め、待つこと数分。塩コーンバターラーメンとの対面です。してお味は……?残念ながら脳内の熊五郎とは似ておらず。いや、じゅうぶん美味しいです。変な期待しなければこれで満足できちゃいます。スープも透明(に近い)です。店の雰囲気も良い。きっと雨が降っていなければもっと混んでいただろうと想像でき、ある意味ラッキーでした。ただ僕の中の濃厚な塩味の記憶が「コレジャナイ」と曰うておりまして。まだまだ探求の道は遠い。でもこれはこれで満足できました。現金の持ち合わせがカツカツだったのでザンギ一個追加がやっとでしたがなんとか足りてよかった。

セコマ

先にも書きましたが、小樽でも函館でも、北海道を主戦とするコンビニ、セイコーマートであれば至る所に溢れるほど店舗があるだろうとの想像は当てはまらず、函館駅付近に数えるほど(1km圏内に3店舗って案外多い?)しかないため実際にはわざわざ彼の地に訪れなければならないような感じであります。ただ幸いにもあじさいからほど近くに函館のセコマが存在していたため労は少なくて済みました。訪れたのは魚市場停に近い函館豊川店。さすがセコマ。他の全国コンビニでは見られない北海道ならではの商品やセコマブランドがたくさんあって目移りします。もちろんソフトカツゲンも完備。お腹もそんなに空いているわけでなかったので口直し程度で済ませたのですが、そんな中でもアテとして買った「鮭とば」がスマッシュヒット!スルメのような食感で、味が濃厚。何袋でもいけちゃいそうな感じ。お値段はそれなり(398円)にするもののお土産にたくさん持ち帰りたい(と思いながら結局スポーンと忘れてしまうという…)くらい。今回の旅では地元スーパーを覗く機会を作ることができませんでしたが、セコマでも十分に地元食材のおもしろさを堪能することができました。(で、東横インで朝食つきなのを失念してピロシキを買っちゃうという。)

To be continued...

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