琵琶湖博物館はスゴい!
京都から1号線、湖周道路とたどり草津市の琵琶湖博物館に昨日行ってきました。
名前の通りびわ湖について多様な視点を展示・紹介しているところで、なかにはびわ湖中の生態を紹介する水槽もある。
見学後、“町の資料館”程度という当初の認識から180度変わることになるとは。たかが「びわ湖」、されど「びわ湖」。とにかく趣向を凝らした展示にも妙がある。また行ってみたいという気にさせられました。
とにかく触れる、撮れる、楽しめる。折しも夏休みも終わりだったので、小〜中学生が自由研究のネタ探しなどであちこち騒がしく動き回っていた。そうした彼らをも充分満足させられる展示。映像・パネルによるものもあれば、発掘の際の小屋を忠実に再現したり(作業服やヘルメットの試着もできる!)、測量棒をもった作業員さん(のパネル)が立っていたり、発掘物を調べる作業の様子を展示したり(でもなぜ机上にたぬき?信楽?)。
なにより展示がリアル。そしてかっこいい。
赤いポロをユニフォームとした学芸員さんがあちこちにいて、しかも能動的に接触してきてくれる。学術的なことだけでなく、子供の素朴な質問にも丁寧に答えている感じ。非常に好感が持てるのだ。
今回訪問した一番の目的は、水槽。たしかに熱帯の魚に較べれば、びわ湖の魚はジミ。原色で身をまとっているわけでなく、ひたすら黒や灰、銀色が目に付く。それでもおもしろい。もちろんここでも撮れる、楽しめる、そして触れる(一部)!希少種のビワマスやドジョウ、また彼らを危機に追いやった「問題児」ブラックバスやブルーギルも見せてくれる。また情報提供・教育に加え、他の水族館と同様に種の保護飼育をしているその現場もガラス越しながら見せてくれる。
「ディスカバリーコーナー」という仰々しい名前の部屋。覗いてみれば子供のためのプレイルームの呈。でも僕らもちょっと気恥ずかしくもおもしろい。
こうしてあちこちで興奮し、エンジョイしているそばで、びわ湖の歴史・環境、そして問題を学習することができる。
僕のような「水族館好き」が行っても、自由研究のネタ探しに行っても、いろいろなアプローチによる好奇心を満足させてくれる、なかなかスゴいところ。だからといってけして煩くない、押しつけがましくない。適当な力の抜け具合がまた良い。図書室にはなぜかハリーポッターなど博物館のコンセプトと共通点が見いだせない本も普通に置いている。たぶん自由研究に飽きた子供が楽しめるように、ということなのだろうか。
ただ一点、リピートすることを躊躇させるものがある。
博物館内の喫茶店では、「湖の幸」をつかったメニューを提供するといって、「なまずの天ぷら」「バス天丼」さらには「バスバーガー」なんてのもあるそうだ。幸い今回はフード提供“時間外”だったので賞味することなく帰ってきたが、Q(連れ合い)はそれを至極残念がっていた。もし次行くことになったら…。