今冬の風邪にご用心

今週初めのこと。
夜中5時頃だろうか、突然連れ合いが「気持ち悪い…」と謂いだし、突然ゴミ箱にゲェーッ!と吐いた。
せっかく風呂場からあわててオケを持ってきたというのにである。
その晩結果3回戻した。全てゴミ箱に。オケは用無し。
いつも平熱が35度台の我々からしたらかなりの高熱である37度台。そう、平時は「これ壊れてるんちゃうん?」と体温計を茶化し乍らも稍疑っていたが、いざというときにしっかり仕事をしてくれたわけだ。

そんなわけで、朝8時を待って近所の内科を探し、電話を掛けたのだが、「あ、それ風邪ね。」とあっさり謂われた。え、風邪ってこんなに酷くなるもの?といぶかったが流石にそこでは抗議の声をあげるわけにも行かない。9時から診察してくれるというので会社を前半休させてもらい、車で件の病院まで連れて行った。
そこで連れ合いはやはり風邪と診断され、注射を一本打たれたうえ風邪薬と頓服薬をもらう。どうも巷で流行りの「ノロウィルス」が関係しているとのこと。
あとから聞いた話では、その前日から連れ合いと同じ職場で(しかも同じ部署内で)ばたばたと4人ばかり倒れ、その発生源としてある男性職員が疑われたというのだが、詳しくは部外者故定かではない。

そんなわけで2日ほどはベッドで養生させていたが、初めの頃は非常に弱々しく、看病していると「ありがとうね」と謂ってくれるなど、これほど素直で愛おしく思ったのはいったい何時以来になるだろう。このまま時が過ぎればいいのに、と願ったが、やはり現実はそんな夢想を相手にしてくれない。回復してくるにつれ、平素の凶暴さが台頭し始めてくる。横着にもなるのだ。
また寝相も悪く、暑いとなってはすぐに布団を蹴飛ばし、腹を出す。風邪がぶり返して再び苦しむならそれもいいかとも思ったが、だんだんこっちも疲れてきた。布団を飛ばさぬようロープでベッドに括り付けたくなる衝動を抑え、布団を都度掛けてやり、献身的な看病の結果…。

いつもの生活に戻り、2連休の后職場に復帰したのは木曜である。はじめバカでも風邪をひくんだと悦んだものの、やはり快復力は尋常ではなく、もっと体の弱い娘を嫁にもらえばと悔やむ日々である。

ちなみに、確かに「内科」に連れて行ったが、連れ合いは診察中「僕はいつもは外科なんだけど…」と謂われたそうだ。

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