DVDディスクの読み取りエラー修復
ドイツ語の「魔女の宅急便」DVDをかしてくれた。どうやらこいつをごにょごにょして子供に見せたら?ということらしい。まぁそういう秘め事はこの際おいておく。
そもそもこのDVDにはドイツ語のほかに、英語と日本語(オリジナル)の3つの音声が入っている。また字幕もドイツ語が用意されているため、オスカーは普段日本語音声にドイツ語字幕で見ているそうだ。それで3歳児にストーリーとか分かるのだろうか。それでも、すごく楽しそうに視聴するのを見ていれば、このDVDを短期間とはいえかしてもらって大丈夫だったのだろうか、と思ってしまう。今頃「Warum ist hier nicht KIKI?」と大騒ぎをしているかも知れない。つらい…。
さて状況を確認すると、ドイツのDVDのリージョンコードは「2」で日本と同じ。したがってリージョンフリーに対応していないプレーヤーでも再生可能。ところが、ヨーロッパの映像方式は「PAL」であることに思い至った。日本はNTSCなのだ。奈良のご実家ではLGのプレーヤーを入れている。どうやらそれはPAL再生ができるものだったらしい。うちの東芝、ソニーは再生できなかった。しかたがないので、MacBook Proにつっこめば、難なく再生してくれる。よかった。
ところが、(実は奈良でも見られたが)暫くしてあるシーンになると、ディスクのキュインキュインとがんばる音がしたかと思えば、突然シーンが1分ほど進んでしまう。読み取りにエラーが発生し、スキップされてしまうようだ。
取り出してみれば、指紋べったりのキズばっちり状態。そりゃオスカーが素手でむんずとDVDをつかんで扱えば、斯くもなろう。布で何回か拭いて再生しても効果なし。見た目は致命傷っぽいキズは見あたらないが、実は少し深い傷があるようだ。
時は日曜日。しかも仕事&飲み会帰りで研磨機だのをすぐに手に入れられる店が開いているわけがない。さて困った、と悩めば、ふと思いつく。
「台所用のクレンザーで磨いてみたらどうだろう?」(悪魔のささやき)
あぁ魅惑的な手段。だがこれは借り物。試して駄目でしたでは済まない。しかもここに住む限り入手困難ときた。
お墨付きを得るべくググれば、いました。クレンザーや歯磨き粉(研磨剤入り)を使う猛者どもが。
で、準備。さすがにいきなりクレンザーを試す度胸がなかったので、まずは歯磨き粉。
盤面に少量の歯磨き粉をつけて、布でしばし磨く。それなりに磨かれたようなのできれいに拭き取って再度再生…だめ。同じところでまたスキップ。
さらに2度ほど繰り返すも結果は変わらず。こうなれば最終兵器の出番だ。
おそるおそるクレンザーを垂らし、慎重に盤を磨く。白で覆われて磨けているかが分からない。拭き取ってみると…、
元からあった深めの斜めキズなどはそれなりに薄まっている感じ。でも細かなキズがついている。放射状に磨いていたので再生には影響ないと思うが、一瞬「やっちまった」感が頭を支配する。
一度きれいに拭き落とし、布で丁寧にさらに磨く。さっきよりは多少マシに。
まだまだ放射状のキズが残っているが、もう一度再生を試みると、おぉ!ばっちり再生できるではないか。他のところでも問題なく見ることができる。ばっちりだ。
見た目多少気になるかもしれないが、最初の段階を思えば許容の範囲内だろう(とおもうのだが)。
今後は心臓に悪いので、オスカーにしっかりと扱う術を身につけさせてやって欲しい、と切に願う。
かしてくれてありがとう。
いろんな音声で再生させて気づいたこと。
日本語とドイツ語ではエンドタイトルの時に「荒井由美」が流れるが、英語はぜんぜんしらん向こうさんの曲がかかってる!すっごい違和感。というか、ドイツ語はそのへん変えなかったのか。