YogaBookのバッテリー起因トラブル
メルカリでYOGA BOOKを購入
自称林檎信者であると公言して憚らずにいましたが、オシゴトとか諸々の事情あり、キーボード付きで10インチ程度の安いWindowsノートを探すことになり、行き着いた先が2016年登場のLenovo「変態」ノートたるYOGA BOOK with Windowsでした(価格.comへのリンク)。キーボードが物理キーでないとか、ヒンジが特徴的でタブレットにもなる(一応)とか、Macbook Airの指向をさらに拗らせ尖らせまくった仕様と、メルカリで2万円程度で出ておりギリギリお財布から捻り出せそうだったことから選びました。使用感とか性能とかは他の方も色々書いているのでそちらをご参照いただくとしても、個人的にこれだけは言っておかないとという項目だけあげておきます。
- やっぱMicro USBひとつだけってどうよ。
- Zoomできるけど背景変えられず。内蔵カメラ2つともがヘボすぎ。おもちゃ画質レベル。
- 画面10インチでギリギリモバイルOffice(無料)が使えるのはあり。
- 中古とはいえ初期ロットから5年弱にしてこのバッテリーのへたれ具合はなんなん?(個体差あるでしょうが)
- ブラインドタイピングはどうがんばっても無理
といろいろ不満もありますが、何より軽く小さい、これこそがYOGA BOOKの本懐だと思い、仕事用LINE垢とかTwitterとかを入れて業務用スマホの補完機として持ち歩いていました。しかし、ここにきて重大なトラブルが発生し、解決と引き換えに大事なものを失うことになってしまい、事実上モバイル機としての役割を終えることになりました。
バッテリー起因のブルースクリーン多発
購入当初からバッテリー周りが安定せず、ずっと充電していたのに20%しか充電してないと言われたり、満充電だと言っておきながら30分くらいしたら突然落ちたり、といったことは多々ありました。もともと中古だしバッテリーのへたりは織り込み済みだったので、バッテリー駆動は極力控えめにするなど多少の問題は許容するつもりでしたが、ここ数日使用途中で突然ブルースクリーンが出るようになり、昨日ついにはスリープ解除しようとするとはじめから起動となりそれも途中でブルースクリーンによって止められる、で再起動→ログイン画面→ブルースクリーン→再起動の無限ループに陥る事態に。当然オシゴトで使えないだけでなく、購入して半月でゴミ箱行きかと頭を抱えました。
今日は休日、腰を据えてことにあたることに。
まずブルースクリーンの原因としてやはりバッテリーがらみだと思わせる「失敗内容: IntelBatteryManagement.sys」との表記。でググってみると、YOGABOOKで同じトラブルにより頭を抱える(た)人がいるわいるわ。で見つけたのはこちらのページ「【解決】YogaBook が再起動を繰り返す -ぽーちのブログ」。やはりその問題のインテルドライバーを無効にすればよし、と。ただし、「運よく」ログインできるのを待つにもそうなる見込みが薄くただ青い画面を表示するだけなので、もう少し探してみると「Yoga book Windows boot error -Lenovoフォーラム(英語)」にも辿り着きました。このトラブルでの阿鼻叫喚の図は万国共通ですな。直接の解決につながる投稿はなかったものの、セーフモードで起動せいだとかオプションでこれを選べ、とか書いてる。そういやWindowsにはセーフモードとかがあったな、ブルースクリーンが出るときにたまに項目選択の画面も表示されたな、と思い至る。
トラブル解決への道(失敗編)
して、ブルースクリーン中に強制切断を何度かしていたところ、件の項目選択画面(スクショなし)が出てきたので、まずはセーフブートを試みようとスタートアップセッティングを選択して再起動、すると「bitlockerによりディスクが保護されてるからウンタラカンタラ、回復キーを入力せよ」と言われる。
は?何いうてんの?
と叩き壊したくなる衝動をグッと抑え、こちらもそれなりに調べてMicrosoftアカウントページから回復キーを見つけていざ入力、と思ったら、いやキーボード使えないんですけど。物理キーならなんとかなったかもしれないのに、この変態ノートのアイデンティティでもあるHaloキーボードであるが故に文字が打てないというがっくりさ。
次は同じく選択画面から別の「UEFIファームウェア」を変える選択肢を。ここにセーフブートの選択肢とかがあるかと期待するもなかったが、「Secure Boot」のオンオフ切り替えがあったので、「これをオフにしたらbitlockerとかもなんとかなるんじゃね?」と期待して再起動→やっぱりbitlockerさんが通せんぼ。ただし画面タッチで回復キーを入れられそう!なんとかなる!?とウキウキ気分でぽちぽち入力してたら20秒ほどで無情の「はい時間切れ」的なブルースクリーン。いや制限時間内にあれだけの数字を入力するのはどだい無理ゲーです。
トラブル解決への道(成功?編)
これはもはや打つ手なしか?と諦観を抱きつつ、それでも症状が出始めたのはここ最近だよなと思い、先の選択肢に「最新の更新プログラムを削除する(テキトー)」みたいな項目があったのでそれをダメもとで選んでみると、豈図らんや今までPIN入力までで落ちていたものが、今度は中に入ることに成功!
これで最初の記事に書いてあった通りにドライバーを無効にできれば…とデバイスマネージャー画面を出してバッテリー項目を選び、IntelBattery….で右クリックしたところで非情のブルースクリーン!悪魔が許すまじと追いかけてきた気分になり一瞬ボーゼンとなりましたが、もう一度歯をくいしばり再度ログイン、デバイスマネージャーから…とできる限り手早く進めて、今度こそ無事にドライバーを無効化できました。長かった…。腰をすえてトラブル解決にかかってから早3時間が経過してました。そこからは今のところスリープ解除でも特に問題なく使えている状況です。
解決との代償で失ったもの
もはやすでにお察しかとは思いますが、バッテリー管理機能を無効にしたため、電源によるパフォーマンスの切り替えや調整などが働かず電池駆動での突然のシャットダウンとかもあり得ます(今までもあったけどさ)。すなわち、ほぼ電源ケーブル前提でないと怖くて使えない、なんちゃってノートに成り下がってしまいました。
とはいえ冷静に考えると、出先でバッテリー駆動によって使用するイメージ、たとえばスタバでドヤ顔で Haloキーボードをブラインドタイプするようなことは全く考えておらず、家と職場とを持ち運べる、コンパクトでしまうにも困らない機材が欲しかっただけなので正直あまり困らないかもしれません。
購入当初から強すぎる癖に起因した使いにくさや細かなトラブルを抱えながらも、半月ほどで二諭吉を無駄にしなくてはいけない事態をなんとか回避することができました。
ここに書いたのはあくまで私の事例にすぎず、他の方のお役に立てることがないかもしれませんが、わずかでもお役に立てるようにと祈念します。